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2021.02.21
まちをつくろう!~2~


 

こんにちは、地域資源コーディネーターです。

前回の投稿では、西口園のばら・ライラック組と札幌駅前通まちづくり会社さんとのオンライン交流1回目の模様をお届けしました。

今回はその後の子どもたちの話し合いの様子をレポートします!

 

芳村さん、柴田さんから、「街づくりにおいて大切なのは『誰にとって住みやすい街か』を考えること」と教わった子どもたち。

早速、先生と一緒に考えていきます。


がしかし、そうは言っても大人でも答えを出すのが難しい「問い」です。子どもたちにとっても「街」という大きなくくりではなかなかイメージがつきません。

そこで、お二人からもう一つ教えていただいた「「もし考えるのが難しいと感じたら、自分と一緒に“誰”と住みたいかを考えてみて」という言葉に沿って、

 

①自分たちが作った街やお店に自分と一緒に“誰”と行ってみたいか

②そしてその人たちが楽しめる街やお店にするには何が必要か?

この2つの視点で考えていきました。

 

早速、「家族と一緒に楽しめる街にしたい」という意見が挙がりました。

「家族ってどんな人?」と先生が質問すると、

「お父さん、お母さん」「おじいちゃんおばあちゃんも!」「赤ちゃんもいるよ!」とたくさんの家族が挙がっていきます。

先生が、「もしそういう人たちが来てくれるとしたら、みんなが作った今の街やお店で楽しんでくれるかな?」と問いかけたところ、子どもたちが言いました。

 

「目が見えない人とか耳が聞こえない人もいるんじゃない?」

「車椅子に乗っている人もいるよね」


先生はさらに聞きます。「お手伝いをすれば楽しめる人たちがいるとすれば、どんな風に街やお店を作っていけばいいかな?」

「手すりをつける!」「車椅子用に通路を広くする!」「階段をなくす!」「わかりやすい看板を掲示する!」

子どもたちからたくさんのアイデアが出てきました。


さて皆さん、お気づきでしょうか?

子どもたちから出たアイデアというのは、いわゆる「ユニバーサルデザイン」の視点だということを。

保育士の「問い」によって、子どもたち自身でユニバーサルデザインの考え方に気づいたんですね。


当初は「自分たちがつくりたい街・お店」という視点で制作をしていた子どもたちですが、

まちづくり会社さんとの授業をきっかけに「家族が楽しめる街・お店」へと視野が拡がり、最後は「どんな人でも楽しめる街・お店」という風に、

大きな視点で捉えるようになったんです。

 

これに気づくなんて、企画が挙がった当初は全く予想もしていませんでした。子どもたちがユニバーサルデザインの視点に立って考える。

大人でも難しい視点だと思いませんか?

 

さぁ、この気づきやアイデアは作品にどんな風に反映されたのでしょうか!?


次のレポートでご紹介します!



**地域資源コーディネーターとは!?**
地域の資源(ヒト・モノ・コト)を活かし、子ども達の育ちや学びにつながる体験をコーディネートするお仕事です。

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